寺院紹介2
妙見大菩薩
私たちが北の空をながめると、不動の星を見ることができます。この星を北極星と言い、この星を神格化したのが「北辰妙見大菩薩」、「妙見さん」です。
太古の中国では、太陽・月・星の運行を神秘的なものとして崇め、星を見て政事を行いました。そして中心となる北極星を王として尊崇しました。これが妙見信仰の起源です。
妙見大菩薩像のお姿は、日蓮宗においては、亀に立ち剣を地に立てている立像と、受け太刀の座像の二形態あります。当山にお祀りしているお像は、座像の方です。鎧を着て、右手で太刀を頭上にあげ、左手で金剛印を結んでいます。資料によりますれば、享和元年(1801)と記されているようです。
妙見さんの御利益は、国土を守り、様々な悩みや災いを消し去り、敵を退け、寿命を増す大菩薩と言われています。災いを除き、福を招き、家を鎮め繁栄をもたらす「鎮宅霊符神」、海上で航海の目印とされたことから、海上安全の神、海上貿易で利益を得ていた大商人が帰依したことから、商業の神、そして妙見という字面から、眼病平癒の神、僧侶の教育機関の守護神として祀られたことから、知恵の神として、広く民衆に信仰されています。
ご神木ー柏槙(ビャクシン)
樹齢:推定700年
樹高:15m
幹周:2.5m
昭和47年(1972)に姫路市の保存樹に指定。
柏槙はイブキの一品種で螺旋状に側校が上へ伸び、樹齢を重ねると幹にもねじれが見られるのが特徴で、古くから民間信仰の対象になっています。潮風にも強く、大変強健な樹種であるため、この大塩の地にも長く生きて、700年という年月、私たち祖先からの暮らしを見つめ、守り続けてくださっているご神木です。近年、この柏槙に変化が見られ、寿命を願い、あらゆる手だてをしています。どうぞこのエネルギーを感じ、パワーをわけていただいてください。
三十番神
毎日交替で国家や国民を守護する神々。
また法華経を守護する神とされています。
恵比寿神
漁師の網元をしておられた檀家様(現在90歳代)の祖父の代に、
小豆島の海で網にかかって上ってこられたという恵比寿様です。
ふっくらとしたお顔だちでいつもニコニコと笑っておられます。
お困りごと相談にお參りくださる方が増えています。